涼風が立ち、野も山も秋色を帯びてまいりました。 黄金色に染まってゆく秋の情景、初秋の小道、 陽だまりの中にも、少し淋しさを感じてしまうのは何故でしょうか…? 厳選された素材と高度な職人技が織り成す 芸術を、秋の自然を十二分堪能しながら… 是非一度、ご賞味下さい。
●茜雲(あかねぐも)
白薯蕷生地で北海こし餡を包み、小判型に整え蒸し上げて、橙色を筆書き、トンボの焼印を押しました。 夕焼け色に染まった雲…時折吹き抜ける爽やかな風になびいて、赤とんぼが秋を迎えてくれてます。
*特定原材料…やまいも
薄紅色煉切に白煉切ぼかして、皮むき餡を包み、菊の花型で抜いて、黄色煉切のしべと緑羊羹の葉を添えました。 あたり一面に香りをふりまき咲いている、秋を代表する菊の花が優雅に咲き誇っています。
黄色煉切に緑煉切ぼかして線筋型に押し、栗餡に巻いて、稲穂の形を押し、黄色の新引粉を付け紅白の紐を付けました。 今年は豊作でしょうか…黄金色に実った稲穂を口どけの良い煉切にて表しました。
緑色きんとん生地をふるいだして、つぶ餡に付け、橙色煉切のそぼろを付けて橙色と黄色に色づいた楓を一枚添えました。 みずみずしいきんとんにて、少しずつ色づき始めた山々の木々の様子を表しました。
●萩の里(はぎのさと)
求肥入りの北海こし餡に丹波大納言かのこ豆を付けて、つや天をかけて、緑色と白煉切の帯をのせ、桃色煉切の箸切りを三つ付けました。 残暑厳しき折とは云われながらも、秋風そよぐ山際に萩の花が咲いて、少しずつ散り始めています。
薄紫色煉切に白煉切ぼかして、北海こし餡を包み、布巾絞りして、半割の栗をのせ、つや天をかけて氷餅を振りました。 お月様が妙に気になりだしたこの頃ですが…もうすぐ十五夜…いろいろな雲と戯れて色々な表情を見せてくれる名月かな…。