岡山「大手まんぢゅう」

大手饅頭は天保八(1837)年、弊店の初代伊部屋永吉が、いまの営業地京橋町で創業しましたが、当時の備前藩主池田侯から特に寵愛を受け御茶会の席には必ず伊部焼の茶器とともに愛用されてきました。大手饅頭の名称は、当店が岡山城大手門の附近にあったため藩侯からいただいたと伝えられております。

その親しみやすい名前と風味豊かな味わいは、当時の人たちに備前名物としてご好評をいただきました。以来百七十余年ご贈答におみやげに引き続きご愛顧をいただいておりますことは、有難いことでございます。当店はこの伝統の味を失わないよう努力していく所存にございますれば、何卒一層のお引き立てをお願い申し上げます。

備前岡山は古くから米処と言われています。大手まんぢゅうは、その良質の備前米を材料として、まず椛(こうじ)からつくり始め、もち米などを加えながらじっくり日数をかけて、成熟した甘酒を仕上げていきます。これに小麦粉を混合し発酵させて生地を調製いたします。

この丹念に仕上げた生地で、北海道産小豆を特製の白双糖で練り上げた漉館を、薄く包み、蒸上げますと、甘酒の豊潤な香りを漂わせながら出来上がってまいります。大手まんぢゅうは、昔から伝えられた酒饅頭の基本製法でつくっていますので、甘酒のコクが餡の甘さとほどよく調和したまろやかな味わいが特徴でございます。

(大手饅頭伊部屋ホームページ)http://www.ohtemanjyu.co.jp